パナメーラには、革新的な最新型のライトとドライブアシスタンスシステムについて広範な選択肢があります。どれもドライバーの安全性と快適性を向上させます。ニューパナメーラの各モデルには、道路標識認識機能(1)を含むレーンキーピングアシストが標準装備されています。十分な検証がなされたライトおよびアシスタンスシステムは、オプションで追加装備することが可能です。選択できるオプションとしては、アダプティブクルーズコントロール(2)を含むポルシェイノドライブ(1)、ナイトビジョンアシスト、レーンチェンジアシスト(2)、PDLS Plusを含むLEDマトリックスヘッドライト、サラウンドビューを含むパークアシスト(*2)、ヘッドアップディスプレイなどがあります。
道路標識認識機能を含むレーンキーピングアシスト
レーンキーピングアシストは、車両がドライバーの意思とは無関係に車線から逸脱するのを防ぐための機能であり、約65km/h~250km/hの速度範囲で作動させることができます。作動した場合、システムは車両が本来の車線に戻るように、ステアリング操作を緩やかに支援します。オプションで音と表示による警告を選択することができます。道路標識認識機能は、通常の制限速度、一時的な制限速度や追い越し禁止ゾーンの情報、間接的な制限事項をメータパネルに表示させることができます。
アダプティブクルーズコントロール
このシステムは、レーダーおよびビデオセンサーを使用することによって、30~210km/hの速度範囲で前走車との車間距離を確実に制御します。必要であれば、パナメーラを停車させることもあります。ブレーキングによって車両が停車した場合でも、少し時間が経過すると、ストップ&ゴー機能によって車両は自動的に走り出します。燃費を最適化するため、システムは可能な限りコースティング機能を使用します。アダプティブクルーズコントロールは段階式の制御を採用していて、第1段階では視覚に訴える警告を発します。第2段階では音による警告を発し、第3段階になると、前走車との車間距離が急速に縮まった場合に、システムによるブレーキングが行われます。
アダプティブクルーズコントロールを含むポルシェイノドライブ
ポルシェイノドライブは、高精度のルートデータに基づきながら、車速の予測的制御を単独で行います。つまり、上り坂や下り坂、さらにはカーブを走る際、その時の状況に合わせて車速を自律的に調整するのです。このプロセスでは、システムがレーダービデオセンサーを使用して、前走車との車間距離を検出および自動調整します。他の車が割り込んできた場合でも、システムは適切な制御を行います。有効な制限速度とその取り消しは、クルーズコントロールシステムに自動的に統合されます。
ナイトビジョンアシスト
300メートル先までの人や大型動物を検知するには、熱探知カメラが使用されます。人や動物は、メータパネル内のカラーディスプレイに黄色で表示されますが、 それらの対象物が近づいて危険な範囲に入ると、マーキングが黄色から赤に変わり、音による警告が発せられます。LEDマトリックスヘッドライトを組み合わせている場合、車両はヘッドライトを3回点滅させて人や動物に警告します。
レーンチェンジアシスト
隣接車線の後方から近づいてくる車両については、距離と速度の記録するために2つのレーダーセンサーが使用されます。接近してくる車の速度、およびその車と自車との距離から判断して、車線変更が危険であるとみなされた場合、ミラーフィニッシャーに警告が示されます。このシステムは、約15km/h~250km/hの速度で作動し、最大70m離れたところを走る車両を検知できます。また、市街地走行でオフにしているときも警告を発します。
PDLS Plusを含むLEDマトリックスヘッドライト
LEDマトリックスヘッドライトは、多数のダイオードが個々に光を放つ、LED方式のメインヘッドライトです。各ダイオードの前にレンズを配置するとともにリフレクターが組み合わされています。前走車や接近してくる車両をカメラが検知すると、メインビームの配光がインテリジェントに制御されるため、ドライバーは他の道路利用者への影響に気を使うことなく、道路の状況を十分に確認することが可能です。カメラは、ドライバーを眩惑させる可能性がある、反射している道路標識も認識します。これらの標識に対しては、照射が選択的に制限されます。
サラウンドビューを含むパークアシスト
このシステムは、駐車時などの運転操作をアシストするため、4つのカメラの画像を用いて360度ビューを計算します。これらのカメラには小型のライトが装備されているため、夜間や薄暗い駐車場でもシステムが完璧に機能します。
ヘッドアップディスプレイ
ヘッドアップディスプレイは、運転に関係するすべての情報を、ドライバーの視界の中にはっきりとフルカラーで投影します。このシステムによって、ドライバーは運転に関係するすべての表示、情報、通知をすばやく認識できるようになるため、運転中に注意がそれてしまうといった状況を減らすことができます。ヘッドアップディスプレイは、車両のインテリアにさりげなく組み込まれています。
(*1)・・・日本へは未導入
(*2)・・・日本仕様では標準装備