ポルシェコミュニケーションマネジメントシステム(PCM)には、ボイスパイロットがグレードアップしたオンラインボイスコントロールや、リスクレーダー、ラジオプラス、あるいはワイヤレス(*)
Apple® CarPlayなど、新しいデジタル機能とサービスが組み込まれています。ポルシェコネクトの各サービスについても改良と拡張が行われました。標準のオンライン接続に対応していることから、ニューパナメーラは、この車両セグメントにおける絶対的優位性を確立しています。
コネクトプラス
ニューパナメーラに備わるコネクトプラスのモジュールは次の機能を搭載するため、インフォテイメントおよびコネクティビティシステムを拡張させています。
- SIMカードリーダー付きLTE通信モジュールおよび内蔵LTE対応SIMカード
- ポルシェコネクトアプリ
- ポルシェカーコネクトアプリ
- サービスパッケージ:ナビゲーション&インフォテイメントパッケージ、セーフティ/セキュリティ/リモート機能
- データパッケージ
- コンシェルジュサービス(中国のみ)
コネクトプラスのモジュールに含まれている、SIMカードリーダー付きLTE通信モジュールは、最適な音声品質とデータ伝送を約束します。LTE対応のSIMカードは、ポルシェコネクトの各サービスを利用できるよう、車両に組み込まれています。お客様が自身のSIMカードを用意する必要はありません。内蔵型カードリーダーを使ったデータ伝送には、お客様自身が所有するSIMカードを使用することもできます。お客様が自身のSIMカードを使用して電話をかける場合は、外部アンテナを使用すると音質を最適化することができます。
Apple® CarPlay
Apple® CarPlayを使用すると、接続してあるiPhone®の各種機能やアプリに対し、ポルシェコミュニケーションマネジメントシステム(PCM)からアクセスすることができます。Apple® CarPlayを使用するには、iPhone®をスマートフォントレーのUSBポート経由で接続するか、ワイヤレス(*)で接続します。この接続によって、「CarPlay」のメニュー項目をホーム画面から選択することができるようになります。音声認識機能のSiri®を使用すれば、アプリを快適に操作できます。
インダクティブ充電機能付きスマートフォントレー
充電能力が5ワットのスマートフォンは、スマートフォントレーのインダクティブ充電機能を利用するとワイヤレスで充電できます。トレーには、スマートフォンを置くのに十分な広さの専用充電エリアが設けられています。インダクティブ充電機能では、ワイヤレス電力伝送の相互運用性を確保させるQi規格が利用されます。つまり、インダクティブ充電機能に対応しているものであれば、さまざまなメーカーのスマートフォンを使用することができます。
新機能を備えたコネクトサービス
コネクトプラスのモジュールに含まれているコネクトサービスは、ニューパナメーラの機能範囲を大きく広げます。オンライン接続により、最新のデータをいつでも高速ルート計算に利用できるほか、スワームデータを車両間で交換することが可能です。例えば、選択したルート上に、現在どのような危険が存在しているのかについて知ることができます。
その他のサービスや機能には、ポルシェコネクトアプリ、ポルシェカーコネクトアプリ、FM/DAB/インターネットラジオの自動切替えを含むインターネットラジオ、改良型ボイスコントロール、カーコネクトサービスを利用してナビゲーションの目的地を素早く見つけるためのファインダー、リモート機能、さらにはセキュリティサービスやエマージェンシーサービスなどがあります。
コネクトサービスを利用するには、オンライン接続が必要です。オンライン接続は、車両に組み込まれているLTE対応のSIMカード、もしくはお客様所有のSIMカードで確立することができます。
常に最高の受信状態を維持するラジオプラス
パラメーラの新機能の1つである「ラジオプラス」サービスは、統合インターネットラジオと「ハイブリッドラジオ」機能を組み合わせたものです。
インターネットラジオをPCMに組み込んだことにより、ドライバーは世界のどこにいても、お気に入りのラジオ放送局のオンラインチャンネルにアクセスできます。ラジオ放送局を、人気、国、ジャンル、言語別に分類できるほか、インターネットラジオではポッドキャストをストリーミングすることも可能です。
環境条件が理由でラジオ放送局の無線信号(FM)またはデジタル信号(DAB)を受信できない場合でも、ニューパナメーラのPCMには「ハイブリッドラジオ」機能が備わっていて、そのラジオ放送局のオンラインチャンネルに自動的に切り替わるため、手動での調整が必要ありません。つまり、オンライン接続を介することで、ドライバーは自分の聴きたいラジオ放送を聴き続けることができるのです。ラジオ放送局のオンライン情報を利用できるかどうかは、そのラジオ放送局がオンライン情報を提供しているかどうかによって異なります。
より高度な音声認識機能を備えたボイスパイロット
他のモデルシリーズですでに採用されているボイスパイロットによってPCMのボイスコントロールが拡張され、オンラインサポートにも対応できるようになりました。ニューパナメーラでは、音声入力システムの認識精度がさらに改善したことで複雑な入力も認識できるようになり、自然なやり取りを行うことができます。
ボイスパイロットのインテリジェントな音声認識機能により、車両とのコミュニケーションが自由かつ柔軟に行えるようになったため、定型の表現を使う必要がありません。例えば、「I’m cold(寒い)」や「I’m hot(暑い)」といった音声コマンドでエアコンを制御することができます。システムのオンライン接続によって、音声認識機能は常に最新の状態に保たれるため、ドライバーとシステム間の自然言語によるやり取りが約束されます。同時に、これは音声出力も最適化します。このボイスパイロットは、オンライン音声認識、オンライン音声合成、ディクテーション、また、アプリやサービス用の音声対話機能によって使用されます。データ接続が利用できない場合、ボイスパイロットはPCM(オフライン)のボイスコントロールをバックアップとして利用します。
ナビゲーション:オンライン、オフラインを問わず常に適切なルートを提案
ニューパナメーラの各モデルに備わるナビゲーションシステムは、ルート計算をオンラインとPCMで同時に行われます。これには、ドライバーが最善の結果を利用できるというメリットがあります。オンラインナビゲーションは、ルート全体のあらゆる交通情報を考慮に入れながら、最新のマップにアクセスします。その一方、PCMナビゲーションは、オンライン接続に関係なく、いつでも利用することができます。PCMは、どちらのナビゲーションシステムが最適なルートを計算したかを独自に決定しますが、いかなる場合も、最初に出た計算結果を用いてスタートします。
目的地の特定は、出発する前に、PCMだけでなくポルシェコネクトアプリまたはMy Porscheでも簡単に行うことができます。ポルシェIDによる識別で目的地が同期されます。
リアルタイムトラフィックの情報は、よりダイナミックなルート案内を提供するのに役立ちます。この情報を使用することで、地図上の道路は、交通状況に応じて緑、黄色、赤で表示されます。ステータスバーのオンライン接続アイコンは、リアルタイムトラフィックデータが利用可能であるか否かをドライバーに知らせます。
通常の2Dマップや3Dマップ表示だけでなく、衛星データを利用した表示も可能です。このデータを利用した場合、建物、道路、各種施設の航空画像が表示されます。パノラミックビューを利用できる場合、ファインダーに検索語を入力すると、システムはPCMの右端にパノラミックビューについての詳細な一覧を追加表示するため、ドライバーは目的地の様子を把握することができます。
また、「パーソナルルート」機能を使用すると、PCMは頻繁に(最低3回)走行したルートを学習したうえで、ドライバーにナビゲーションルートを提案します。この予測ナビゲーションには、関連ルートに対しての交通情報を追加できるといった拡張機能が備わっています。
ナビゲーションのためのマップ情報を常に最新の状態に保てるよう、オンラインアップデートが行われます。関連の変更データのみがダウンロードされることから、既存の最新ナビゲーションマップを再びロードする必要はありません。
ニューパナメーラでは、車両同士をリンクさせることによって、他の車両から匿名で提供される共有情報を利用することができます。これはスワームデータと呼ばれるものです。リアルタイムトラフィックデータと同様、道路標識認識機能からの情報がシステム最適化のために使用されます。また、車両は、利用できるデータに基づいて現地の危険をドライバーに知らせ、安全性を確実に高めます。
ナビゲーションの主要な検索機能であるファインダーには、PCM画面の上部に表示される検索アイコンによっていつでもアクセスすることができます。フルHDタッチディスプレイか音声コマンドを使用すると、検索したい内容をナビゲーションメニューに直接入力することができます。オンライン接続が利用できる場合は、インターネット経由ですべての情報が提供されるため、データは可能な限り最新のものになります。ユーザーは、PCMオンライン検索かGOOGLE®検索かのどちらかを選ぶことが可能です。「ガソリンスタンド」と「駐車場」が登録されていたPOIには、「レストラン」、「充電ステーション」、「ホテル」が追加されました。営業時間や料金などの詳細情報の他に、POIとしての評価もPCMに表示されます。
POIは現在地の近くで探せるだけでなく、走行ルート沿いで探すことや、目的地や住所から検索することも可能です。POIがナビゲーションメニューに統合されたため、使いやすさも向上しています。
カーコネクトアプリ
これまでのように、ポルシェカーコネクトアプリでカーコネクトの各種サービスにアクセスできます。これらのサービスを使用すると、選択した車両機能をアプリで制御することができるようになります。セキュリティサービスは、車両を盗難から守ったり、最悪の事態が発生した際に車両を見つけ出したりするのに役立ちます。故障を知らせる緊急コールとエアバッグアラーム機能が安全性をさらに高めます。
(*)・・・日本へは未導入