ポルシェは、カイエンモデルシリーズに新たなスポーツヒーローを加えます。常に最高の性能とハンドリングを実現するようにセットアップされたニューカイエンターボGTは、卓越したドライビングダイナミクスと高度な日常の使いやすさを兼ね備えています。その471kW(640PS)の4リッターV8ツインターボエンジンは、優れた走行特性のベースとなります。カイエンターボクーペの最高出力を67kW(90PS)上回るターボGTの最大トルクは850N・m(80N・m増加)で、0-100km/h加速タイムは3.3秒(0.6秒短縮)をマークし、最高速度は300km/h(14km/h増加)に達します。さらにスポーティーなフォルムを備えた4シータークーペのカイエンターボGTには、モデル専用に特別に開発されたシャシーシステムとパフォーマンスタイヤが標準装備されます。パワートレインとシャシーは、カイエンターボGT用に特別に調整された独自のセットアップも備えます。その結果は、優れたサーキット性能を備え、調和のとれた総合コンセプトです。ポルシェのテストドライバーであるラース・ケルンによってこれが証明されました。カイエンターボGTのステアリングを握るラース・ケルンは、20.832kmのニュルブルクリンク・ノルドシュライフェを7分38秒9で一周して、新しい公式SUVレコードを打ち立てました。
ターボGTは、カイエンターボクーペと比べて車高が最大17mm低く設定されています。これに基づいてパッシブシャシーコンポーネントとアクティブコントロールシステムの両方が再設計されており、ハンドリングとパフォーマンスが最適化されました。また、それらの間の完全な相互作用を実現するための専用のキャリブレーションも備えます。一例として、3チャンバーエアサスペンションの剛性が最大15%向上し、ポルシェアクティブサスペンションマネジメント(PASM)のダンパー特性、パワーステアリングプラスおよびリアアクスルも適合されています。ポルシェダイナミックシャシーコントロール(PDCC)アクティブ制御ロール安定化システムは、性能指向の制御ソフトウェアで作動します。その結果、ロールの安定性とロードホールディングがさらに向上し、高速コーナリングでのさらに精確なターンインが実現します。ポルシェトルクベクトリングシステムは、これに合わせてより高いトルクバイアス比を可能にします。包括的に最適化されたフロントアクスルもハンドリングを改善します。ターボGT用に特別に開発された新しい22インチPirelli P Zero Corsaパフォーマンスタイヤは、ターボ クーペと比較してフロントホイールは1インチ広く、ネガティブキャンバーは0.45度増加して、大きな接地面を備えます。ポルシェセラミックコンポジットブレーキ(PCCB)システムも標準装備されます。
より高速でシフトするティプトロニック Sとチタンスポーツエグゾーストシステム
カイエンターボGTのツインターボエンジンは、ポルシェで最もパワフルな8気筒ユニットです。クランクシャフトドライブ、ターボチャージャー、ダイレクトフューエルインジェクション、インダクションシステム、インタークーラーのエリアで大規模なアップグレードが行われました。ターボGTのV8は、クランクシャフト、コネクティングロッド、ピストン、タイミングチェーンドライブ、ねじり振動ダンパーなどの基本的なエレメントがターボ クーペのV8とは異なります。これらのコンポーネントは、471kW(640PS)に増加した最高出力と向上したドライビングダイナミクスに合わせて設計されています。高速でシフトする8速ティプトロニックSとポルシェトラクションマネジメント(PTM)システムも変更されました。トランスファーケースのウォータークーラーも追加されています。中央にテールパイプを備えた標準装備のスポーツエグゾーストシステムは、カイエン ターボGT専用です。リアサイレンサーを含む車両中央からのエグゾーストシステムは、軽量で特に耐熱性に優れたチタンで造られています。センターサイレンサーを削除したことで、さらなる軽量化も実現します。
スポーティーな装備: エクステリアの多数のカーボンエレメント、インテリアの多数のアルカンターラ®トリム
オプションの新しいアークティックグレーカラーの選択が可能なカイエンターボGTは、その進歩的なデザインと卓越した装備を通して、抜群のスポーツ性を強調しています。そこには、ユニークなフロントビューを生み出す目立つスポイラーリップと大型サイドクーリングエアインテークを備えたGT特有のフロントセクションが含まれます。流線型のカーボンルーフとブラックのホイールアーチエクステンションは、ネオジムの22インチ GTデザイン ホイールとともに、サイドビューを引き立てます。ルーフスポイラーに縦方向に取り付けられたカーボンサイドプレートは、ターボのものより25mm大きいアダプティブ展開式リアスポイラーリップと同様にGT特有です。これによって、最高速度でのダウンフォースが最大40kg増加します。リアビューは、印象的なカーボンディフューザーパネルで際立ちます。
ターボGTでデビュー:カイエンの新しいインフォテインメントシステム
カイエンターボGTのスポーティーな特性は、高品質の標準装備とインテリアの拡張されたアルカンターラ®装備によって強調されています。8wayフロントスポーツシート、独立した2席のスポーツリアシートシステムも標準装備されます。それぞれのシートは、GT特有のアルカンターラ パンチングシートセンターパネル、ネオジムまたはアークティックグレーのコントラストアクセント、およびヘッドレストの“turbo GT”ロゴを備えます。マルチファンクションスポーツステアリングホイールには、ポルシェスポーツカーに期待される12時位置のイエローマークが付けられています。トリムの仕様に応じて、アクセントストリップはマットブラック仕上げになります。
ターボGTとともに、向上した性能、新しいユーザーインターフェース、カイエンの新しいオペレーティングロジックを備えた次世代ポルシェコミュニケーションマネジメント(PCM)システムが市場に投入されます。以前と同様に、Apple CarPlayに対応するPCM6.0は、Apple MusicとApple Podcastsの統合も可能になりました。さらに、インフォテインメントシステムにはAndroid Autoも含まれます。これによって、全ての一般的なスマートフォンを統合することができます。