パッシブセーフティ

バッテリーハウジングを構造的に統合したハイテク軽量構造

ポルシェタイカンは、エレクトリックパワートレインとバッテリーを収めた新設計のハイテク軽量ボディを備えます。全てのコンポーネントが軽量構造を考慮して設計および最適化されています。内部に負荷経路を備える高電圧バッテリーは、インテリジェントにボディ構造に統合されています。

バッテリーモジュールは、衝突時に最大のパッシブセーフティと高電圧の安全性が得られるようにバッテリーフレーム内に組み込まれています。構造的に統合されたバッテリーハウジングは、複数の階層で構成されています。この設計の中心はシール溶接された軽量アルミニウム構造のバッテリーフレームで、重量が最適化されます。特に剛性の高いオールラウンドフレームとクラッシュボックスエレメント内部のトラス構造によって、衝突が発生した場合の保護が強化されます。鋼板がバッテリーと冷却構造を、下からの損傷から保護します。

タイカンのクラッシュセンサーは、電気自動車特有の要件を満たすために開発されました。そのため、追加のセンサーを使用して、衝突時には高電圧機器を確実に遮断します。エアバッグが展開する事故が発生した場合、予防措置として車両のバッテリー接続を切断し、電圧を遮断します。事故が発生した場合、車両のいくつかの高電圧切断ポイントによって、緊急サービスの迅速かつ安全な介入が可能になります。全てのヒューズとバスバーは車両の中央に配置されています。遮断ユニットを含むバッテリーマネジメントシステムも、センターコンソールの保護されたエリアに配置されています。

衝突時の負荷経路:新時代に向けた新しい取り組み

新開発のフロントエンドの設計によって、衝突時の要件を満たし、フロントエンドに大きなラゲッジコンパートメントスペースが追加されるように負荷経路を設計することができます。歩行者は、アクティブボンネットで保護されます。

側面衝突の際に発生する大きな力は、ボディと構造的に統合された高電圧バッテリーの両方を介して分散されます。このコンセプトによって、タイカンは最小限の重量で最大限のパッシブセーフティと乗員保護を実現することができます。

後面衝突に関連する全ての構造的負荷経路は、重量を最適化するアルミニウム製です。リア構造は、複数の構造ノードで鋳造技術が採用されています。最適化された形状設計と機能が同時に統合されるため、必要な材料が少なくなりました。

安全装備:8つのエアバッグを標準装備

衝突に対して最適化されたボディに加え、広範なパッシブセーフティシステムが最大限の保護を保証します。シート構成に応じて、フォースリミッター付き3点式シートベルトが4つまたは5つ標準装備されます。ポルシェ サイドインパクトプロテクションシステムは、ドアの側面衝突保護エレメントと、フロントシートのサイドボルスターに組み込んだ胸部エアバッグで構成されています。サイドプロテクションシステムは、ルーフフレーム全体とAピラーからCピラーまでのサイドウインドウを覆うカーテンエアバッグで構成されています。フロントには、運転席側と助手席側のフルサイズエアバッグとニーエアバッグが備わります。ニューポルシェタイカンには、合計8つのエアバッグが標準装備されます。リアのサイドエアバッグがオプションに用意されています。リアシートの外側シートのISOFIXブラケットによって、適合するチャイルドシートを確実に固定することができます(オプションで、助手席エアバッグ解除機能を備えた助手席シートにも装着できます)。



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